外国人バスドライバー

育成プロジェクトさっぽろ

外国人バスドライバー

育成プロジェクトさっぽろ

札幌市の通勤や通学、通院など、暮らしを支えるバス路線。
今、その運転手が不足し、路線維持への対応が急務となっています。
本プロジェクトは、ベトナムにおいて日本でバス運転手を目指す人材を養成する取り組みです。

SITUATION

札幌市内の路線バスの状況

札幌市では、路線バス運転手の減少が深刻化していることに伴うバス路線の減便、廃止が進んでいます。
今後も定年退職等に伴う運転手数の減少が懸念されており、市民生活に欠かすことのできないバスネットワークの確保のため、人材の流出を防ぐとともに、新規人材を採用し運転手を確保していくことが喫緊の課題となっています。
そのため、札幌市では、バス事業者の皆さんと連携して様々な運転手確保の取組を行っており、本プロジェクトはその一環として行うものです。

市内路線バス運転手年齢構成

市内バス運転手数の推移

バス運転手確保の取組み

SYSTEM

特定技能制度とは

特定技能制度について

2024年3月、人手不足に直面する物流や旅客業界の要望を受け、在留資格「特定技能」の中に自動車運送業(バスドライバー)が追加されました。この制度は、多くの方が耳にする外国人材自身の技能習得を目的とした「技能実習」とは異なり、既に一定の専門性や技術を有している「即戦力」と認められた人材しか日本で就労できない点が大きな特徴です。

特定技能制度について

日本語能力試験

即戦力として日本で働くためには一定の日本語力が必要です。特にバスは「接遇」があるため、基本的に他分野の特定技能の要件よりも高い日本語能力試験(JLPT)N3の合格が求められています。

技能評価試験

日本の道路交通法やバス運転手としての知識を問う試験の合格が必須です。本プロジェクトでは日本の指定自動車教習所と連携し、現地教育を行います。

日本免許取得(二種)

日本の教習所でプロドライバー資格の二種免許取得が必須です。そのためには、日本人と同じ基準で専門的な教習を受けた後、厳しい技能試験と学科試験への合格が必要です。

新任運転者研修

バス運転者として新たに乗務する人が、乗務予定の経路を繰り返し運転するなどして、車両の特性、緊急時対応など、業務に必要なを身につけるために義務付けられている研修です。

現地教育から入国までの流れ

特定技能制度では、日本で働きたい人材が各国の日本語学校や職業訓練校に入学をし、在留資格取得に必要な試験をクリアして入国するのが共通の流れです。しかし、自動車運送業では他の職種といくつか違う点があります。まず、現地にいる間に日本の交通ルールについて深く学ぶ必要があります。また、入国後も日本の自動車教習所で運転免許を取得し、着任後も運転の技量向上が求められる点が特徴です。

PROJECT

本プロジェクトの

教育について

本プロジェクトの主な流れ

  • 1

    募集・選考

    ・動画を活用した告知で人材募集
    ・選考を経て専用クラスを発足

  • 2

    日本語及び日本文化の学習

    ・N3の試験に向けた日本語学習
    ・日本の道路交通法やバスの運転に関する用語の学習
    ・日本の文化・マナー及びコミュニケーションの学習

    N1〜N5認定の目安:https://www.jlpt.jp/about/levelsummary.html
  • 3

    JLPT合格/技能試験合格

    ・在留資格の申請に必要な資格を取得

  • 4

    採用面接

    ・入国前に3事業者※と採用面接
    ※ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バス

  • 5

    日本式運転教育

    ・入国前にベトナムの自動車教習所で日本式運転教育

  • 6

    来日

    ・在留資格認定証明書の取得後、現地の日本大使館等でビザを取得し来日

  • 7

    普通免許取得

    ・埼玉県の自動車教習所で普通免許取得(合宿)

  • 8

    大型二種免許取得

    ・埼玉県の自動車教習所で大型二種免許取得(合宿)

  • 9

    社内研修

    ・就業先のバス会社で新任運転者研修を実施

  • 10

    単独乗務開始

    ・特定技能1号に在留資格を切り替えて乗務開始

ドライバーになるための日本語教育

ベトナムの日本語学校にて、入国までに日本語能力試験(JLPT)N3を取得します。そのため、現地にてN3取得に必要な日本語教育を徹底して行います。本プロジェクトに内定した学生は、受託事業者が提携する日本語学校の寮に入り、朝から夜まで一日6時間以上の日本語教育を1年間以上受講します。授業では、日本語だけでなく、日本の法律や文化、ビジネスマナー、ゴミ出しの方法など、入国後に必要な講義を網羅的に実施します。また、日本語教育の中では、札幌市や受託事業者について調べる課題も盛り込み、定着支援につなげます。

充実した日本式運転教育プログラム

現地での日本式交通教育(座学)

現地では、来日するために合格が必須の技能評価試験の対策はもちろん、日本の教習所での「普通二種免許」「大型二種免許」の取得を見据えた教育を入国前から行います。講義では、受託事業者が作成したオリジナルテキストや用語集を活用。講義も基本的に日本語で行い、着任後スムーズに業務に就けるように育成します。

来日前からの日本式運転教育(実技)

本プロジェクトの運転教育は、ベトナムでの養成期間から始まります。
受託事業者が提携するベトナムの教習所を貸し切り、日本人の教習指導員又は日本の教習所が育成したベトナム人指導員が現地で日本式運転教育を実施します。
ベトナムは日本と逆の右側通行のため、入国前から左側通行に慣れることで、安全運転につなげます。

外免切替ではないゼロからの普通車教習

日本での免許取得について、外国免許からの切替(外免切替)を選択することも多いですが、本プロジェクトでは教育効果をより高めるため、多くの日本人と同様に普通自動車免許の段階から日本の教習所に通い、日本の交通ルールを徹底的に学びます。教育先は、複数のベトナム人教員が在籍し、ベトナム人の大型二種卒業実績がある埼玉県の羽生モータースクールです。

理由1

交通教育水準

日本では普通免許を取得するのに最短2週間しかかかりませんが、ベトナムでは約3カ月かかります。これは政府が交通事故を減らすために教育時間を重視しているためです。また、検定も人ではなくコンピューターで採点するなど、運転教育の近代化が進んでおり、既存の交通教育水準が比較的高いことが選定理由の1つです。

理由2

日本での就労意欲の高さ

ベトナムは、技能実習生の数が国籍別1位となっており、日本で働きたいという意欲を持った方が多くいます。また、「日本に住んだことがあり、また日本に行きたい」方も多く、既に日本語や日本の文化などに慣れた方を受け入れることで受け入れ企業の負担も軽減されます。本プロジェクトにおいても日本での滞在履歴のある人材が多く参加しています。

FAQ

よくある質問